ソトブログ

映画と本、自然観察(あるいは40代、2児の父の日常)

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殆ど読み終わりかけていたのに読めないでいた「読みかけの本」と、悩まずに選んだAmazon Musicのプレイリスト。

 

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「読みかけの本」があれば、人生は<退屈>しない。

 

この土日、何を読もうか――。戒厳令下、もとい緊急事態宣言下のこの週末、わたしは単身赴任中のこの街から、県境をまたいで自宅に戻ることをよしとせず、この小さな部屋で過ごすことにして、今の気分で選んだ本はこれ。

 

この夏、彼女はぐっと背が伸びて、自分が見世物小屋の巨人になったような気がしていた。肩は狭く、脚は長過ぎた。ブルーブラックの運動用ショートパンツをはき、BVDのアンダーシャツを着ていた。足は裸足だった。髪は男の子のように短く刈られていたが、刈られたのはかなり以前のことだったので、今では分け目も見えなくなってしまっている。鏡に映った像はねじれて歪んでいたが、自分がどのように見えるか、フランキーにはよくわかっていた。

カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』(村上春樹訳、新潮文庫、2016年)より

 

結婚式のメンバー (新潮文庫)

結婚式のメンバー (新潮文庫)

 

 

カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』(村上春樹訳、新潮文庫、2016年)です。訳者の長年の盟友である翻訳家・柴田元幸とともに監修する新潮文庫内のシリーズである“村上柴田翻訳堂”(2016-2017年)の一冊、というか第一作。リリースされてすぐに購入して、8、9割方読んだところで何故か中断してしまって、4年間、読めずにいました。以前にもこの「ソトブログ」で書いたように、わたしは購入した本を読まずに「積ん読」してしまうことも多く、この本のように、(面白くないわけではないのに)読みかけのままになっている本もたくさんあります。

 

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そんな本はいつかまた読むつもりで手許に置いていて、そのことが重荷に感じることも少しくらいなくはないのですが、おかげでわたしはこういうとき――今回のような事態になったときでも、「退屈」「暇」と思うことがまったくありません。わたしの有限の人生において、読むことのできる本は無限に、わたしの少ない蔵書でも、わたしの生においては無限に近いほどあるのですから。さて、結果として今回はこの『結婚式のメンバー』を最後まで、読み通すことができました。

 

上述のような読書態度であるわたしは、わたしのそういう姿勢と人生を肯定するために(実際、ネガティヴ・マインドな人間であってもそれくらいは自己肯定しないと、人は、わたしは生きていくことができません)、
本は通読することがすべてではない。
どこから読んでもいいし、どこで読み終わってもいい。
と嘯いているのですが、本書は、というかどの本もやっぱり、詠み終えて、最後まで読めて本当によかった、と思いました。

 

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Amazon Musicでプレイリストのシェア(『結婚式のメンバー』からわたしへの、そして友人への<コネクション>。)

 

ひとりの週末の寂しさからからわたしは、先日、いま書いた読書感についてLINE上で語りあった友人に、ひさしぶりにAmazon Prime Misicでプレイリストを作って、贈り(=シェアリンクを送り)ました。少し前にはこのブログで度々紹介していたAmazon Musicでのプレイリスト作成とそのシェア。

 

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あれから2年くらい経って、音楽はサブスクで聴くのがすっかり当たり前になっているようですが、わたしはというと依然として、(音楽の)サブスクリプション・サーヴィスはこのAmazon Music、それも6500万曲のMusic Unlimitedではない、200万曲しかないPrime Musicのみ。それ以外はもっぱら、時折購入するCDを、その折々であまりプレーヤーから入れ替えることなく、同じものばかり聴いています(これはこれで愉しいものです)。

 

そして時々、Amazon Musicを開くと、そのわたしの手許にあるCDと同じ作品が、Prime Musicに配信されていることがあります。そういうときわたしは「せっかくCDを購入したのに!」とがっかりすることはまったくなくて、むしろ嬉しくなり、CDがあるのにそちらでも聴いてしまいます。それからAmazon Musicのアプリ上でカンタンに、他の配信曲とともにプレイリストを作ることができます。そうしてできたわたしの読書用プレイリストを――これも寂しいから、という理由で、件の友人にシェアした、というわけです。そこからの「繋がり(コネクション)」(これは『結婚式のメンバー』で、主人公、フランキーが度々口にすることばでもあります)を期待して。

 

それが、1946年にアメリカ南部の女性作家、カーソン・マッカラーズの書いた小説、『結婚式のメンバー』がわたしにコネクトした結果のひとつであり、読書は、音楽は、そういうことも面白い。と思います。

 

今回作成したプレイリスト:“読みかけの本、2020年4月。(選曲:ソト)

 

※以下の選曲は「演者/曲名」で表記しています。
※プレイリストのリンクをクリックすると、Amazonプライム会員の方は、ブラウザやAmazon Musicアプリでプレイリストが聴けます。

 読みかけの本、2020年4月。 (選曲:ソト)


M01. The Oscar Peterson Trio & The Singers Unlimited/The Gentle Rain
M02. Natalia Lafourcade/Tú Sí Sabes Quererme
M03. けもの/Room 707
M04. けもの/ただの夏
M05. The Bangles/Manic Monday
M06. Lang Lee/하하하
M07. Jorja Smith/Goodbyes
M08. Nine Inch Nails/The Backgrouond World

 

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いまわたしが一番好きなミュージシャン、青羊(あめ)さんのソロユニット、けもの。独特で繊細なセンスのMVも、毎回楽しみにしています。けもの公式サイト:けもの はシンガーソングライター青羊(あめ)のソロプロジェクト

 

2020-04-26_04-03-54今回の文章は、手書き→ポメラDM200で清書→PC(Chromebook)で更新、という手順で作成しました。

 

【以前の記事から:手書きで書くブログのススメ。】

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【以前の4000万曲からいつのまにか6500万曲まで増えたMusic Unlimited。わたしは未だ未契約ですが、確かに魅力的ではあります。】