- Fire HD 10(2019年モデル/第9世代)を使ってみて言いたいこと、良かったことはとてもシンプル。
- 日常的に使う道具だからこそ、「カラーや質感も含めて何もかも自分の気に入っている。」と思えるものを。
- 「より大きな画面で」というシンプルヘッドな理由で選ぶ、10インチのFire HD 10の魅力。
- 結局は、「わたしにとってとても快適に使えている。」ということがいちばんのポイント。
Fire HD 10(2019年モデル/第9世代)を使ってみて言いたいこと、良かったことはとてもシンプル。
2019年10月30日に発売された、「Amazon Fire HD 10」タブレットの第9世代版。もうすぐ(2019年12月6日〜)開催されるAmazonのサイバーマンデーセールにおいても、さっそくセール商品としてラインナップされているようです。
わたしは発売と同時にそれまで使っていたFire 7を手放して、このHD 10を購入して1ヶ月あまり。結論からいってしまうと、この記事のカテゴリとして挙げているとおり、とても気に入って「買ってよかった。」と思っています。わたしの文章は周囲からよく、まわりくどい、持って回った言い回しで読みにくい。という評判なのですが、今回わたしが言いたい、書きたいことはとてもシンプル。
ひとつには、
「大きい、ということがアドバンテージになる使い方」をしているなら、こんなにいいものはない。」ということ。――とくに同じAmazon Fireタブレットのラインナップ、Fire 7やFire HD 8を(気に入って)使っていて、「もう少し画面が大きければなァ」と思うことがあるなら。
もう一点は、
「カラーヴァリエーションがある。という嬉しさ。」
第9世代Fire HD 10(ブルー)の背面。晴天の日中、屋外で撮ったためか、実物より若干明るめに写っている感じですが、マットなプラスティックの質感とも合った、爽やかなカラーリング(単純にわたしが気に入っているだけですが)。
日常的に使う道具だからこそ、「カラーや質感も含めて何もかも自分の気に入っている。」と思えるものを。
個人的には、ひとつめの点は、あらかじめ想像できていたことではあったので、まずは二点めから行きましょう。――もとより質感や重量、スペックを適正化――という言い方がやっぱり回りくどいなら、必要十分なものに絞った(そしてその分、価格的には非常にリーズナブルな)プロダクトであるAmazon Fireタブレットにあって、少し残念だったのは、最近までの本体カラーは、黒一色の選択肢しかなかったということ。
この点、Amazonも考えたもので、ファブリック製で質感の高い純正カヴァーでは、非常に発色のいいカラフルなヴァリエーションが以前から揃えられていました。わたし自身、初めてFireシリーズを手にした2017年モデルの第7世代Fire HD 8では、純正カヴァーを使用していました。ただ、この純正カヴァーで少しばかり残念なのは、サードパーティ製の製品と比較しても、「厚く」「重い」ということ。Fireタブレット自体、決してスリムともライトウェイトともいえない図体であって、それがさらにヘヴィになってしまう、というのは日常的なシーンで意外とストレスになってしまうものでした。
今回の第9世代HD 10でも、5色の純正カヴァーが発売されています。持ち歩きを考えないなら、これはこれで質感も、使い勝手も良さそうです。
本体と同時に揃えたケース、「ATiC NEW Fire HD 10 (Newモデル) ケース」を装着したところ。微妙に色合いの違うツートーンが気に入っています。(※左下の白いところは、愛用している手帳「MDノートダイアリー」に付属してるステッカー。)
今回、Fireとしては最大サイズのHD 10を購入するにあたって、 カヴァーは比較的薄く軽いものにしようと考えていました。そしてせっかく本体にカラフルなヴァリエーションができたことから(それでもブラック/ホワイト/ブルーの3色ですが)、その色味を活かせるものにしたい、と思いました。
ブルーの本体色を選んで――、それがAmazonのサイトの画面上では、スモーキーで若干グリーンに近い発色に見えたことから、半透明の背面と、グリーンの画面カヴァーのついた下の写真のカヴァーを誂えたところ――、本体の色味とは若干違うものが届いて、「あれ?」とちょっと思惑が違った気がしたのですが、これはこれであまり見られない組み合わせのツートーンな気がして、今ではけっこう気に入っています。幼稚なようですが、タブレットのように日常的に使う道具においては、「カラーや質感も含めて何もかも自分の気に入っている。」ということはとても重要だと思っています。
前述のATiCのケースの前面。わりとはっきりした発色のグリーンで、下記のAmazonの商品写真の濃い色合いとは、ちょっと違うかも。
「より大きな画面で」というシンプルヘッドな理由で選ぶ、10インチのFire HD 10の魅力。
「Amazon Photos」に野鳥写真をアップ。より大きく鮮明な写真で、野鳥の同定に役立てる。HD 10で最もやりたかったことのひとつでした。
そして1点めのポイントに戻ります。
FireシリーズはAndroidをベースにKindleやプライム・ビデオを始めとしたAmazonのサービスを利用することに最適化させた、Fire OSを搭載したデバイス。そしてそれを享受することを念頭に、そのなかで、「自分が、何がしたいか」が明確であるほど、快適なデバイスだと思います。わたしが今回、Fire HD 10でしたかったことは、
・より大きな画面で写真を見たい。
・より大きな画面で図鑑(などのヴィジュアル・ブック)を見たい。
・より大きな画面でプライム・ビデオを愉しみたい。
――以上の3点でした。極端にいえば、これだけといってもいい。
もちろんFireタブレットにもアプリストアから様々なアプリを入れることができ、Alexaも利用できることで大画面付きのスマートスピーカーとしても使えることは知っています。でもたぶん、わたし日常では(今のところ)そういう使い方は大きなウェイトを占めていませんし、試すことはあっても今のFire HD 10ではそうしたものを使い続けることはないでしょう。
7インチのFire 7、8インチのFire HD 8も使ってきて、図鑑や情報誌のようなヴィジュアル主体の電子書籍なら、やはり10インチという大きな画面サイズの方がより見やすく、使い勝手もいいと感じています。
自然観察用に愛用している高倍率デジカメ、Nikon Coolpix P900で撮った野鳥写真をAmazon Photosにアップして、探鳥会などでお会いするバーダー(野鳥愛好家)の先輩方に、種類の同定をしていだいたり――、
ほぼ日課のようになっている、夕食後のアイロンがけをしながらのプライム・ビデオでの映画鑑賞だったり――、
こちらも自然観察やバードウォッチングで使う図鑑をKindleにダウンロードしておいて、野外での観察時に実物と見比べたり――、
期待していなかった点で、意外と良かったのがKindleアプリで(小説などの)テキスト・オンリーの書籍を読むこと。長く手持ちし続けるのには向かない重量のある大画面も、横位置で置いて読むと、意外と快適。画面にはミヤビックス製の反射防止保護フィルムを貼り付けています。

反射防止液晶保護フィルム 防指紋 防気泡 Fire HD 10 (第9世代 2019 / 2017) 用 OverLay Plus OLFIREHD102017/2
- 出版社/メーカー: ミヤビックス
- メディア:
プライム・ビデオ以外は持ち歩きを前提としていることもあって、Fireとしては最大サイズのHD 10では、取り回しに苦労しそうなものですが、休日にはP900という、高倍率のために大きくて重たい「コンデジ」を持ち歩くためにカメラ・リュックを持って出かけることがデフォルトになったことで、(わたしの場合、そのリュックに突っ込んでしまえば)10インチサイズのタブレットを持ち歩く、ということが苦にならなくなった、という点も大きいと思います。
本体上側面。今回のモデルから、USBコネクタがType-Cになったことが、地味に嬉しい。
本体右側面。microSDカードスロットがある。本体容量の少ない方の、32GBモデルを購入したこともあって、大画面を活かすなら、SDカードは必須な気がします。
結局は、「わたしにとってとても快適に使えている。」ということがいちばんのポイント。
今回、長々と書いたわりにはスペックなどのハード面やアプリなどのソフトウェアの使い勝手についてはほとんど(というか全く)触れませんでした。それらについてはわたしのこの「ソトブログ」なんかより詳細でわかり易いサイトがいくらでもありますし、Amazonの商品ページや、レビューを見るだけでもずっと参考になると思いますので、どうかそうしたサイトを参照していただければと思います。
ここでわたしが言うべきことは、結局のところ、AmazonのFireタブレットというプロダクトは、できるかぎりシンプルヘッドに、気負わずに使うのがいい。というより、そういうふうに「使える」ところがいい。そんな製品だということ。少なくともわたしの使い方=至極平凡/当然/シンプルな用途では、(わたしにとっては)とても快適に使えています。他の何よりも、わたしにとってはそのことがいちばん、そして唯一重要なことで、「そういうふうに思っているユーザーが(少なくとも)ひとりいる。」ということが、――この(結局いくぶんまわりくどい、決して短くない)テキストを読んでくださったあなたの、参考になれば幸いです。
ブルーと最後まで迷った本体カラー、ホワイト。こっちはこっちでなかなか魅力的。