ソトブログ

映画と本、自然観察(あるいは40歳、2児の父の日常)

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いつもの場所でいつもの鳥でも、カメラと「彼ら」の姿がそこにあれば、なんだかうれしい。(バードウォッチングの愉しみ)

 

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「ただただ没頭する」時間そのもの。

 

趣味と言わずレジャーと言わず、どんな領域/ジャンルにも突き詰められる“深さ”があって、追求する愉しみ、面白みがあることは言うまでもないことではありますが、一方で、その愉しみのさなかにあっては、「ただただ没頭する」時間そのものの充実こそが、そのジャンルに長く身を置く歓びの核にあるような気がしています。

 

私はそれほどお金にも時間にも余裕のないバーダー(バードウォッチング愛好家。もちろんまだまだ「駆け出し」です)ですが、息子とともに出掛ける探鳥は、それが近場であっても、遠出であっても、いつも掛け値なしに愉しくて、それが何故なのか、何が、どこかどう面白いのか、簡単に言葉にすることも出来なくはなさそうなのですが、それだけでは説明され尽くされない面白みを感じているからこそ、いつもと同じ場所でいつもと同じ鳥しか見られなかった、「ハズレ」と言えそうな日でも、愉しさは変わらないのだと思っています。

 

いつもの河川敷で見かけた、いつもと違う“白い”ドバトの群れ。

 

ある趣味に、レジャーに、ジャンルに、領域に身を置いてみることで、「今ここ」がそれまでと違って見える経験は、つまらなかったり行き詰まりや、時には「息の詰まる感じ」を味わうこともある日常に、“ある光”をもたらしてくれる(こともある)と思います。それは人によって、それぞれ何だっていいし、私にはこれまで、文学や映画がそういうものの代表としてある人生でした。

 

田舎に生まれ育ち、都会でも暮らして来て、アラフォーになって子どもたちと自然に触れる機会が増えて初めて、鳥を見たり草木を見たり、その名前を覚えたりすることの愉しさを味わうことが出来るようになって――、

 

春になると農耕地や開けた草地のそこかしこで、キジのペアが。

 

繁殖期である春になると農耕地や開けた草地のそこかしこで、キジのペアが見られます。(和歌山県田辺市)

 

例えばこんなふうに、日本の国鳥であるキジが、身近な田畑や河原で、日常的に見かけられるなんて、思いもしていなかった事実に、驚いています。

 

バードウォッチングを始めるきっかけになった、美しいブルーとオレンジの鳥、イソヒヨドリ。

 

美しいイソヒヨドリのオス。南方熊楠や植芝盛平の墓のある、高山寺(和歌山県田辺市)にて。

 

もう3年目になる小学生の長男とのバードウォッチングを始めるきっかけになった、この街では海辺や町中にもいる美しいブルーとオレンジの鳥、イソヒヨドリはやっぱり今でも大好きだし、

 

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河原で見かけるいつものヤツ、千鳥足のコチドリ。

 

 

いつも何となく土手を散歩したり、電車好きの次男と河川敷の橋の下から特急電車が通るのを見たりしながら、チドリ類のなかでも最もポピュラーな種のひとつ、コチドリの文字通り「千鳥足」を眺めてみるのも何だか嬉しい

 

“森の鼻”で強風に煽られながら食事に没頭する、ハマシギとメダイチドリを眺めるひととき。

 

強風のなか身を寄せ合うように、アオサを食むハマシギの群れ。シギチ類が多く飛来する“森の鼻”(和歌山県みなべ町)にて。

 

ハマシギの近くでは、メダイチドリたちも同じように、強い風にもめげず闊歩していました(「千鳥足」で)。 

 

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隣町にある、地元バーダーに愛される探鳥地のひとつ、海辺の岩礁地帯、“森の鼻”に出かけて、吹き抜ける強風に身体とカメラを支えながら、こんなふうに小さなちいさな、メダイチドリや、ハマシギといったで春先の旅鳥であるシギチ類を見かけて、自分たちのカメラでその姿をファインダーやモニターで捉え、手のひらのなかの小さな鳥たちの図像=写真に収めた/押さえたときの小さな、けれど確かな歓び。

 

それがわずかでも、こうした拙い文章や写真で伝われば、と思いつつ。

 

 

なんだかうれしい

なんだかうれしい

 

 

今回の記事のタイトルは、今小学生の長男が定期購読している科学絵本雑誌、『たくさんのふしぎ』(福音館書店)の、私が大学生のときに出合って初めて購入した号のタイトルから、引用させていただきました。 上記のリンクはそれを書籍化したもの。

 

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カメラはいつものように、Nikonの超倍率ズーム機、Coolpix P900。最近若干見た目にこだわって、レンズフードを新調してみました(おそらく高倍率ズームで実用性に乏しいため、レンズフードは本機自体には付属していません)。

 

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