大阪で開かれた、Chromebookユーザーオフ会に参加しました。
先日、2018年9月17日。ブログ『おふぃすかぶ.jp』の鈴木章史(@officeKabu)さん主催による、Chromebookユーザーオフ会(@大阪)に参加して来ました。
office-kabu.jp当日の模様はこちらの鈴木さんのブログでも紹介されています。
会場となった梅田スカイビル周辺のカフェ、Willer Express Cafe。連休最終日ながら比較的空いていてゆっくりできてランチも摂れる、居心地のよいところでした。個人的にもシネ・リーブルで映画鑑賞などする際には、寄ってみたいな、と思いました。
日本国内においてはChromebook自体が非常にマイナーな存在であって、それをゼロから説明するのはどこから書けばいいのか非常に難しいものの――単純に言ってしまえばGoogle謹製の、Chrome OSを搭載したノートブックPC、Chromebookに魅せられた/あるいは興味を持った同好の士によるユーザーオフ会です。
鈴木さんのジェントルな人柄によるものなのか、そもそも同好の集まりであるが故か、(今回で2度めの参加である私も)和やかなムードで居心地良く、愉しく過ごさせていただきました。
私も含め年齢も職業も様々な立場から、ChromebookやChrome OS、Googleのサーヴィスやその他のガジェットについて、私のような深い知識のない者にとっても、非常に面白く、有益なお話を伺うことができました。
(Chromebookとは全然関係ないのですが、Googleマップのストリートビューで、年代の古い過去のデータも見ることができる、という話。知らなかったので驚いたのですが、これ、面白いですね。そして改めて恐るべしGoogle)
――と、本題のChromebookやコンピュータ関連の話題については私には詳述する知識も筆力もありませんので、あえてそこから逸れてみます。前回、参加の際にもそうして、当ブログで触れたのですが、今回もまた、(誰に求められたわけでもないのですが)勝手ながら、「Chromebookのためのサウンドトラック」と称してミックスCDを作り、参加者の皆さんにお配りしました。
Chromebookのためのサウンドトラック――“Me and You and Everyone and Chromebooks We Know”
そのジャケットが今回の記事のアイキャッチ画像に使用したこちらの写真です。この写真は、私が鈴木さんのChromebookについての電子書籍、『アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日』の表紙デザインをさせていただいた際に使用した写真と同じ場所で撮られたもの(撮影は私の妻です)。
この写真も含めて、音楽を、プレイリストを収録したCDを配るなんて、デジタルガジェットのオフ会に際して非常に唐突というか、自己満足な試みではあるのですが、私自身、Chromebookを愛好するきっかけのひとつとなった鈴木さんのブログ『おふぃすかぶ.jp』から感じたのも、単なるコンピュータ、単なるOS、単なるデジタルガジェット――もっといえば単なる道具との付き合いを超えた付き合い方、雰囲気だったことがあって。
そうはいっても現実の物(ぶつ)としては、Chromebook自体は単なるコンピュータ、単なるデジタルガジェットに過ぎないのであって、それを彩りのある、有機的な拡がりをもった愉しさのあるもの、付き合い方のできるものに変えるのは、私たちのモノとの付き合い方そのものにあるのではないかと。そんな思いを音楽に託してみたのが、このサウンドトラックです。
「君とボクとChromebookの虹色の世界」では、「犬は吠えるがキャラバンは進む」。そして「恋の呪文はスキトキメキトキス」。――コンピュータとそういう付き合い方ができたなら、映画『her/世界でひとつの彼女』のホアキン・フェニックスとスカーレット・ヨハンソンも、幸せな結末を迎えることになったかも知れません(それはないか)。
終わりに、CDに添えたレターをここに再掲しておきます。単に気持ち悪がられるだけかも、とも危惧しつつ、これを読んで、「人にこんな酔狂な文章を書かせるChromebookってPCって何なんだ!?」と興味を持たれる方が現れることを祈りつつ。
"恋の呪文はスキトキメキトキス"――私とあなた、そしてChromebookのある世界。
"Me and You and Everyone and Chromebooks We Know"というのは原題を"Me and You and Everyone We Know"という2005年のアメリカ映画、『君とボクの虹色の世界』(ミランダ・ジュライ監督)から採ったもので、それというのはちょうど私がこのプレイリストを作った頃に観た、というほどの繋がりしかないのですが、Chromebookという、(日本では)まだまだマイナーなノートブック・コンピュータを愛好する人たちの集いにふさわしい――というより、Chromebookを愛好する私としては、これからもっとそういう環境になって欲しい。そんな気持ちを込めて、付けてみたタイトルです。
いきなりそんなことを書いてみても、私がどうしてこんなものを、この場に持ってきたかの説明にはぜんぜんなっていませんが、Chromebookとの付き合いは私にとってはとても愉しいものなので、そうした想いを今日こうして出逢うことのできる皆さんと、シェアできたらいいな、と思ったのです。
音楽というのは誰でも聴いて愉しむものでありながら――もちろん、ふだん音楽を聴かない、という人もいるとは思いますが――非常に個人の趣味嗜好、フェティッシュに依るところの大きな娯楽なので、私にとって心地よい音楽が、あなたにとってもそうであるということは、殆ど保証されていないどころか、まったく正反対のこともあるでしょう。
コンピュータにしても、今あるさまざまなOS、さまざまハード・端末が、ある人にとってはとても快適で、好ましいものであっても、(全く当然のことですが)他の人、万人にとってそうであるということはないし、Chromebookはまだまだ、いわんやChromebookをや、という存在であることも確かだと思います。
私はいくぶん、狭量な世界観の持ち主ではありますが、いつもどこかで、ジャンルやクラスタを越境したい、という気持ちを抱いています。私自身、もともとChromebookのようなデジタル・ガジェットに明るい人間ではなくて、実際、普段の使い方もいたってふつうの――Webを閲覧したり、テキストを書いたりという程度のものであって、あえてこうしてChromebookを選ぶ理由はなかったのかも知れません。しかし/だからこそ、こんなふうに使っていて愉しいマシンについて、まだ見えぬあなたと語り合いたいと思っています。
そんなクロストークのささやかなきっかけに、このCDがなれば幸いです。
【以前の記事より:2018年3月に参加したChromebookオフ会に寄せた文章から】