100記事。という感慨は(実は)あまりないのですが。
気がつけば2017年7月に始めたこのブログも、8ヵ月でようやく、100記事めとなりました。本当のところ、文章力(のなさ)やアクセス数(の少なさ)はともかく、書きたいことはいくらでもあるので、とくに100記事だからという感慨のようなものはないのですが、私自身今年前厄だから、ということもあるのか、ただ年を取っただけなのか、「節目」というものを大事にしてもいいのかな、という感覚も持つようになりました。
一応(極めて事務的に)このブログの現状を書くと、100記事、賞味8ヵ月で通算約30,000PV。もう全然たいしたことないどころか「弱小」の部類だと思うのですが、4ヵ月のときに書いた記事を振り返ると当時10,000PVほどだったので、自分内では順調といえるのかもしれません。ここ最近は月間5,000PV程度で、しかしそれにしても、20年近く前の学生の頃に個人サイトを作っていた頃のことを思うと、このような極めて個人的な「弱小」ブログでさえそんなにアクセスがあるというのは、正直にいって私には隔世の感というか、よくわからない気持ちでいます。
その4ヶ月のときには「Googleアドセンスをはじめとしたブログの収益化については当初はまったく考えておらず、今もまだ何もしていませんが」などと書いていたのですが、その直後にGoogleアドセンスもAmazonアソシエイトも始めて、<収益化>といいながら私が好きなもののことを書くことでAmazonやGoogleから広告料が入る、というからくりが今もって腑に落ちていない、というカマトトなことを思ってみたりもしています(実際の<収益>なるものは、せいぜい「はてなブログpro」の利用料を月々ペイできる程度しかありませんが)。それでも前厄にもなる歳の社会人なのかよという。
しかしそれでも、私が紹介した文章によってほんの少しでも興味を持つ人がいて、Chromebook C202SAや測量野帳ダイアリーのtrystrams linklet、チープカシオMQ-24などを手にされた方がいるかと思うと、やはり嬉しい気持ちになります。GoogleやAmazonといった帝国の繁栄に寄与しているようで、ノンポリのくせに奇妙なサヨク的な、あるいは貧乏人のやっかみのようなヘンな感情/感傷もありつつ、「やっぱりよくできた仕組みなのかも」、と思ったり。
というような無駄話よりも、この間の素敵な出合いをシェアしたいと思います。
――というような自分語りを長くするつもりは実はなくて、この間、ブログを始めたことで気づいたこと、というより自分で改めて今のマナーに則って(則れているかどうかは心許ないですが)ブログを始めてみることで、出合ったブログやサイト、音楽や人を紹介してみたいのです。
そうしたい、と思ったきっかけはこの楽曲です。
“ラララララ 心底にまで
照らし出す 月のステップ
影と手を 取り合って 踊れ 踊れば
真夜中の コントラスト”
Perrettekun farm「月のステップ」歌詞より
Perrettekun farm(ペレットクン ふぁーむ)という不思議なユニット名、そして不思議なチャームを持ったこの歌を聴いたきっかけは、私がTwitterで呟いた映画の感想に、作曲者のひとり、@mireisan さんがリプライをくれたことでした。
思わずすみません。大好きな大好きな大好きな映画です。何十回観ても飽きる事はありません。家事の間も流しています。
— 美礼mireisan (@furico_Mirei) 2018年1月18日
私自身にとっても、鈴木卓爾監督とその作品、とりわけ『ゲゲゲの女房』は創作や人生の手本ともいうべき大切な作品だということもあって、このような熱い思いを、見ず知らずである私に投げかけて下さる方はどのような方なのか、と思って覗いてみたのです。
私は音楽をうまくレビューする知識もことばも持たないのがもどかしいのですが、この歌には私は鈴木卓爾監督の『ゲゲゲの女房』や『私は猫ストーカー』が持つような、この世にあってこの世ならぬもの、たしかに私の手許に、ここにあるはずなのに自分では見いだせない感情や、存在(『ゲゲゲの女房』にも登場する妖怪たち!)を感じました。
これは直接的にこの「ソトブログ」を通しての出合いではないのですが、Twitterのアカウントはこのブログを始めるまであまり活用していなくて、ブログを書いていなければ久しぶりに観た『ゲゲゲの女房』の感想を書くことも、改めて『私は猫ストーカー』を観返してそれをレビューしてみることも、なかったでしょう。
――と、ブログを始めることで出合ったブログやサイト、音楽と人についてもっと紹介するつもりでいたのですが、今日はそろそろ遅くなってきました。それらはまた別の機会に、書いてみたいと思います。「エンゲージメント」とはよく言ったもので、アクセス数とか収益とか、そういう即物的なものには代えがたいこういう経験のために、これからも文章を綴っていきたいと思っています、これからもどうぞよろしくお願いします。
もう一度言います(この映画については、何度素晴らしいと言っても足りないくらいです。もっとうまく語れることばが欲しい!)。いっけん静かな映画なのに、凄まじいテンションと、弛緩した笑い。「ハッハッハ」。吹石一恵は最高にエロティックだと思います。この自由さと風通しの良さ。全てのお手本。