ソトブログ

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Macでの「stone」のリリースを知ったことと、ポメラDM200使いになったこと。それで改めて魅力に気づいた、Chromebookで文章入力に<没入>できるテキストエディタ「Writebox」。

 

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Mac用テキストエディタ「stone」のリリースを見て、“書くという行為を心地よく感じながらテキストを入力したい”と思う。

 

当たり前のことですが、ふつうこういう記事は、今書いている時間や、書くまでの気持ちの準備について書くことはありません。しかしそういうもの含めて「書くという行為」で、「書き始められること」「書く時間が充実していること」「書いている間が快適であること」などは、書く行為において重要なファクターで、そうしたものが今書いている文章にも影響するのではないでしょうか。

 

先日、Mac用のテキストエディタとして、日本デザインセンター(NDC)から、「stone」というアプリがリリースされました。

 

stone-type.jp

 

そのコンセプトは“「素」のノート”。グラフィック/広告デザインの草分けであり、日本屈指のデザイン・カンパニーであるNDCがあえてリリースしたプロダクトらしく、美しいUIにこだわったテキストエディタ。エディタとしての機能は最小限ながら、最初の文字を書き始めると、真っ白な画面の中央から入力されるなど、紙とペンのアナロジーではない、従来の固定観念を覆した「書く体験」が得られそうな、エレガントなアプリケーションです。

 

stoneのオフィシャルサイトより。真っ白な画面に美しい文字で書きつけていく感触を味わってみたい。

 

“今いろんな情報が画面内にありすぎて視界が煩雑になっていますよね。それをリセットして、まっさらな紙に気持ちよく書く感じ。何もないところにすっと文字を書き始めることをアプリでできないかなと。”

 

“日本語は縦書き、横書き、漢字、ルビ、ひらがな、カタカナ、英数字と、多要素を複雑に組み合わせて文書を書くのでアプリとして多機能なものが多くて、一方で、書く気分を高めるとか心地さとか情緒性を追求したものは見当たらなかったんです。それを実現したのがstoneの一番の特徴ですね。”

 

「“stone” ストーン。書く気分を高めるアプリの開発」(stone開発者のインタビュー)より
https://stone-type.jp/tebiki/124/

 

「心地よさとか情緒性を追求した」テキストエディタなんて、使ってみたいじゃないですか。正直、個人的にはこのアプリのためだけにMacが欲しいくらいですが、元々はWindowsユーザーで、ブログなどのテキスト入力において、ここ半年Chromebookを愛用してきた私が、あえてテキスト入力専用機「ポメラDM200」を購入したのも、より集中して文章に向かい合いたい、という気持ちがあったからでした。

 

テキスト入力専用機ポメラDM200に匹敵する環境を、Chromebookでも。その答えはWriteboxでした。

 

www.sotoblog.com

 
そして実際に、上記の記事でも書いたように、ポメラDM200は無心にテキストに向かうことができるマシンそのものだったわけですが、ポメラDM200購入に合わせて、改めてChromebookにおける入力環境を振り返ってみました。

 

――そこでメモ程度にしか使っていなかった、以前から使用していたテキストエディタ「Writebox」は、設定や使い方によって、ウェブに繋いでいるのが(ほぼ)前提といっていいChromebookにおいても、そのことを忘れさせるくらい、テキスト入力に集中できることに気づいたのです。

 

Chromebookにおいて私は、以前紹介したようにAndroidアプリである「Jota+」をメインのテキストエディタとして使用しています。編集記号や行番号の表示、折り返し文字数の設定、クラウドストレージ連携から「縦書きプレビュー」まで、ブログから小説執筆まで使える十分な機能を持ったエディタで、今の私にとって欠かせない「道具」のひとつになっています。

 

しかしながら、

 

  • フォントの美しさという点で物足りない。
  • Google ChromeオリエンテッドなChromebookであるがゆえの、ウェブへのアクセスのし易さのために、気が散りやすい。

 

という弱点もありました。もちろんこれは「Jota+」というアプリ単体の弱点ではありません。Chromebookそのものに由来するものであって、例えば私は文章入力の際は可能であれば明朝体を使いたいのですが、「Jota+」では、「IPA明朝」「IPAゴシック」などの外部フォントをインストールして使うこともできます。ただ、このIPAフォントも、画面解像度が低め(1366x768)の私のC202SAではジャギーがきつくて使う気になれません。そして書くことに没頭しにくい、という2番目の点については解消されません。

 

テキストに没入できるWriteboxの使い方。

 

そこで「Writebox」です。WriteboxはChromeアプリでもAndroidアプリでもなく、ブラウザでWriteboxのURLにアクセスすることで使用できる所謂Webアプリです。

 

 

このWriteboxでは、画面上部のメニューバーはテキストを書き始めると非表示になるため、ブラウザを最大化し、さらに全画面表示にして書くと、画面上は今書いている文章以外のよけいな要素が一切なくなります。

 

全画面表示で、画面上は今書いているテキストのみに。


単純なようですがこのことは「書く体験」において非常に重要だと感じています。視界からテキスト以外の要素が(ほぼ)無くなることで、書いているこの画面がChromeブラウザであることを忘れさせてくれます。

 

ただし画面下部には文字数カウントが常に表示されており、こちらは好みがわかれるところ。個人的には文字数は常に気にしながら書いているので、便利だと思っていますが、表示/非表示の切り替えができるとなお良いかな、と思います。 ※(2018.3.29追記)Twitterにて伊藤崇さん(@outliner_jp)にご教示頂きまして、「バーガーアイコン(三本線のアイコン)>Setting>More...>Show Statistics」でチェックを外すと、非表示に出来るようです。これはいい。「余計なことを何も考えず、テキストを書く」ことに繋がると思います。

 

  

また、フォントや背景色、文字色の設定ができます。私はここで、黒バック、フォントをSerif(日本語では明朝体に当たる)に設定してみました。これで前述のように解像度の低いC202SAのような端末でも、個人的な感覚ではありますが、視認性が高く比較的文字のジャギー等も気にならず、集中してテキストに向かうことができると感じてます。

 

 私のお気に入り設定。WriteboxはWebアプリですので、WindowsやiOS、Androidなど、様々な環境でブラウザから使えるのも魅力です。

 

DropboxやGoogleドライブといったオンラインストレージにも標準対応しているのもありがたいところ。私の場合、テキストの保存先としてDropboxを使用しており、ポメラDM200でも、DM200のWifi機能「アップロード」とIFTTTを組み合わせてDropboxへのファイル転送を利用し始めたので(これについては後日紹介してみたいと思います)、ポメラで書いたものの続きをChromebookでも、同じように集中して書くことができるようになりました。

 

手持ちのどの入力端末でも、まったく同じとは言わないまでも、近い感覚で使える、快適に入力できることで、「今書いているそのテキストに向かう気持ち」のぶれが少なくなるような気がします。それは全く主観的なことですが、指先からアウトプットする、文章を作成するという作業をする上で、もっとも大切にしたいことのひとつです。

 

 

【過去記事より】

――Chromebookでこれまで愛用しているテキストエディタ「Jota+」について。情報検索しながら書くにはやはりこのアプリの使い勝手は素晴らしくて、書く文章や状況によって使い分けて行きたいと思います。