ソトブログ

映画と本、自然観察(あるいは40歳、2児の父の日常)

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市街地から車で10分の奇景、“奇絶峡”(きぜつきょう)

 

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河口から7km、車で10分の奇景の峡谷。 

孤高の博物学者、南方熊楠のフィールドとしても有名な和歌山県の紀南地方、田辺市や白浜町には様々な景勝地がありますが、市街地のある河口から7km程度、車で約10~15分で行けるところに、その名も“奇絶峡”(きぜつきょう)という奇景の峡谷があり、先日の3連休の土曜日に家族で行ってきました。

 

会津川は奇絶峡の上流では秋津川地区を流れ、ここではなだらかな山間を緩やかに流れているが、奇絶峡では両側の山が急に迫っているために、それより下流にありながら上流域のような渓流美を見せる。また、両側の崖面から転げ降りたと思われる、巨大な転石が並んでいるのも独特の景観をもたらしている。

奇絶峡 - Wikipedia

 

などとWikipediaにあるとおり、巨大な岩がごろころしたなかに、川が流れており、所々浅くなったり深くなったりしています。夏場などは子どもたちの格好の水遊び場所です。もちろん自然の景観ですから、安全面では十分な注意が必要です。先日は10月とは思えない陽気でかなり暖かかったのですが、それでも水温はかなり冷たい。

 


うちの子どもたちは2歳児と小学校低学年。下の子は浅瀬でパチャパチャ、長男も、調子に乗りやすい年頃なので、十分に注意させながら遊びました。

 

図らずも“実写版ポニョ”を体験。 

入り組んで水の流れが堰き止められたようになっている場所もあって、小魚やカニを捕らえたりして遊んでいましたが、そこになぜか一匹の金魚がいました。おそらく誰かが放してしまったものでしょう。とりあえず長男がなんとか捕まえて持参した容器に入れたりしていましたが、結局は放すことに。誰かが持ち込んだものでしょうから、自然に放つよりも、私たちが持って帰って育てた方がいいのかも、とも思いましたが、どういう出自かもわからないし、息子もなんとなく気が進まないようでしたので。
次男は、ちょうど最近、『崖の上のポニョ』にはまっていることもあって、
「“実写版ポニョ”だねぇ」
というと喜んでいました。

 

 

ささやかな愉しみとしての景勝地。

川のすぐ側に迫る絶壁には、不動明王を祀る不動滝もあって、参道を100メートルほど回り込むと、滝の上に、不動明王の磨崖仏が彫られています。今回は下の子がまだ小さいのでそこまで行けなかったのですが、これはなかなか壮観です(磨崖仏は約7メートルほどの高さがあるそうです)。

 

何百人、何千人がどっと押し寄せるような観光スポットとはいえませんが、こういう場所が自宅からすぐに行けるところにあるのは嬉しいものです。磨崖仏の写真も以前撮りましたし、ネットでも少し検索すれば見ることができますが、これはあえて、載せたくないな、と思ってしまいます。地元で、現地に行って見るささやかな愉しみのような場所。とはいえ、他の土地に行ったときに、こういう場所が見られたらちょっと嬉しいだろうな、と思います。

 

奇絶峡には独特の植生、生物相もあるようですから、子どもたちともう少し勉強して、じっくり観察してみたいものです。

 

【奇絶峡】
場所:和歌山県田辺市上秋津
アクセス:公共交通機関…JR紀伊田辺駅から龍神バス龍神温泉・前平行きで15分。バス停「奇絶峡」下車。/自家用車…阪和道南紀田辺ICから県道29号経由7.5km15分。駐車場あり。