ソトブログ

映画と本、自然観察(あるいは40歳、2児の父の日常)

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“スウィート7(なな)モンスター”

 

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“トイケン”/少年時代は覚えていない/父親はクルマのなかで歌をうたう

 

自分の子どものことだからといってこういうところに何でも書いてしまうのは、子どもに対してフェアじゃないような気もして少し気が引けるので詳細には書かないけれど、先日の日曜日は運動会で、小学2年の長男は「風邪をひくか怪我でもして休めればいいのに。」と思っていたようです。前日の夜、風呂に入ったあと裸のままなかなか着替えない、彼なりの“牛歩戦術”は涙ぐましくも微笑ましかった。

 

私は現在単身赴任で週末だけ家族の許に帰りますが、週末の二日間のルーティンのなかに、息子との“トイケン”があります。息子に誘われる“トイケン”とは「トイレ見学会」の略。ただ息子が用を足すのを私が同室して見ているだけ(その間に私に息子が悪態を吐いたり下ネタを行ったりするだけ)なのですが、寝る前や出かける前のこのバカバカしい十数秒は、私にとっては、そしておそらく長男にとっても貴重なものなのです(やはりこうしてこういうところに書くのが憚られる気持ちがある程度には)。

 

映画のなかに“トイケン”的な瞬間が描かれることは滅多にないが、よくできた低予算の青春映画には時々見られるようです。さっき見た『スウィート17モンスター』はとてもよかった。この映画の感想は、少し間を置いて、改めて書いてみたいと思います。

 

息子が運動会が嫌いな理由を、彼自身ははっきりとは言わない。それほど運動が得意でもないし、恥ずかしがり屋でもあるし、皆で盛り上がるのが特別好きなわけでもないし、そういうのが混じり合ったものなのでしょう。私自身、運動会は好きではなかった(多分)ので、気持ちはわかります。

 

「多分」と書くのは私は少年時代や青春時代のことがうろ覚えで、思い出そうとしてもディテールが浮かばないからです。少年時代に読んだマンガや見ていたテレビの話を、微に入り細を穿って語り合う人もいますが、私はそういうものも覚えていません。記憶を共有した人たちとそれを語り合うようなことをして来なかったからなのか、ただ覚えが悪いだけなのか。

 

息子の“トイケン”も、彼は大人になったら忘れているかもしれない。と思うと、アンフェアであってもこういうところに書きつけておくのは(少なくとも私にとっては)有用じゃないかと思います。どうせもう少ししたら、自分でキーボードを叩いて、あることないこと思いの丈を書きつけ、あるいは親への不満もそこへぶつけるようになるでしょう。

 

そう想像することに悪い気はしません(その想像そのものが、ちょっと都合良すぎるくらいで)。映画のなかで、とくにアメリカ映画のなかで、父親はよく車のなかで歌をうたいます。ステレオに合わせて、自分の好きな曲をかけながら、妻や子どもに煩がられながら。『スウィート17モンスター』ではビリー・ジョエルでした。彼は娘に好かれていましたけどね。

 

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Ost: the Edge of Seventeen

Ost: the Edge of Seventeen

 

 『スウィート17モンスター』(原題:The Edge of Seventeen)OST。残念ながら劇中に使用されたビリー・ジョエル“You May Be Right”は未収録。