連載「普通の人の普通の日々」
「あなたを構成する一部分が欠けてしまったときには、欠けた部分を、今までのあなたの持っているものとは違う、『新しいピース』で埋めましょう」そんなアドヴァイスから、考えたこと、「生きのびる」こと。
「山頂で初日の出」。さすがにそれは自分には無理だな、と思いつつ、山を登りながら、元日の朝、思い出した母のことば。
“さんぴんキャンプ”世代のわたしとしては――いや、当時のヒップホップ、日本語ラップについては後追いでしたが――、GWといってもアメリカ村だのモトコー(神戸・元町高架下)だのでレコード、CDを買い漁っているような学生時代でしたが、緊事宣下の2021年黄金…
キラクに写真をアップしていければ、と思って始めた、姉妹ブログ「sotowrite」での鳥見ログ。鳥見は息子とふたりで続けていて、ライフリストも増え続けてはいるのですが、なかなかアップできないでいました。それを、今回ひさしぶりに更新。きっかけは、奈良…
わたしが働いている街の近くで、サンカノゴイが見られると聞きつけて、小学生の息子と探鳥行。結論からいうと、サンカノゴイとは出逢えなかったのですが、わたしたちの3月のbirdingは充実したものとなりました。
キーも小さいし、キーピッチも17mmと、多少窮屈といえるサイズのキーボードなのに、入力していてこれほど快適なのは何故だろう、と使ってみるといつも思う。だったらもっと使えばいいのに、と自分ながらにいつも思う。だからこのテキストは、ポメラDM200への…
今冬は、ここ和歌山ではなかなか珍しい、コハクチョウ一羽が滞在中。ハクチョウというと一般的にはチャイコフスキーのバレエ音楽のように、優雅なイメージがありますが、初めて間近で見るかの姿はとても大きく勇壮で、というより水浴びをする姿はいっそ荒々…
2020年の春から夏にかけては、息子たちと鳥をたくさん見ました。3月から約3ヶ月、学校も幼稚園も休みになって、そんな今年が特別な年だったのか、巷間言われるように“新しい普通”ということなのか、わたしには見通せる力はないけれど、わたしと同時期に鳥見…
週末になるとわたしの足許はスニーカー(もしくは探鳥をするなら、モンベルのトレッキング・シューズ)ということになるのですが、といってもわたしの手許には、2足のスニーカーしかない。ついでにいうと仕事用の革靴も、2足しかない。理由は経済的事情によ…
面白い本について、わたしが読んで面白かった本について語るのは難しい。と、思いませんか? 何故ならとりもなおさず、その本が面白かったからで、面白いということは読んでいるわたしを超えているからです。わたしの知っていること、わたしがすでに愉しんで…
2020年4月。住んでいるこの単身赴任の小さな部屋(もちろんワンルーム)のなかを眺めていると、本棚であり衣装棚であり、ガジェット置き場であり常備薬や文房具まで置いてある、ベッドを除けばこの部屋ほとんど唯一の家具であり収納スペースであるスチールラ…
こういう極めて自己満足に近い――いや、そのものの――ブログであっても、1年半もつづけていると、そのなかで書いている私自身の、この場所に対しての気持ちの浮き沈みというか、親密さの度合いの濃淡があって、「書きたい」という気持ちはあっても、なかなか書…
私の毎週楽しみに聴いているラジオ番組、『菊地成孔の粋な夜電波』が、2018年12月末をもって終了してしまいます。「大好きなラジオ番組が終わっちゃう、私は何を聴いたらいいの?」という(実は)シリアスな相談に乗ってくれた友人が教えてくれたのは、野村…
こういう話はどこから始めていいのか悩むもの。なんて、それが「どういう話」か前置きせずに書き始める私も卑怯者だけれど――、話は可能な限り具体的なところからするべきである。というのが定説です。というわけで今日(月曜日の夜)は、ひとりの部屋で『し…
1998年2月11日、長野オリンピック、フリスタイルスキー・女子モーグル決勝。
テレビで鳥居みゆきを観ていて、ネタをやる直前、足元に放り出されたぬいぐみに一瞬、カメラがフォーカスしたのにちょっと感動した。
なんとなく疎遠になってしまった人のこともよく憶えている。夢のなかにも出てくるし、眠る前の、天井を見つめているこんな時間にも思い出す(豆電球を点けないと寝られないので天井はよく見える)。
(私の妻が十数年前に撮った写真に、私が文章を添える形の連載の2回めです)
観そびれてしまったために未だに観ていなくて、おそらくこれからもしばらく観ない映画というものが誰にでもあって、映画を観ない人だったら小説でもマンガでもゲームでもいいのですが、そういうものは直接に生活に影響しないものだからこそ、その人の人生を…