ソトブログ

文化系バーダー・ブログ。映画と本、野鳥/自然観察。時々ガジェット。

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読書

【連載小説】「踊る回る鳥みたいに」――第6回“透き通った最初の言葉を聞いて”

連載小説「踊る回る鳥みたいに」第6回。ウクレレのレッスンから、名画を読み解く画家のことばへ。

【レビュー】坂口恭平『土になる』――書籍の物質としての手触りや、重さを想像しながら。

わたしは「坂口恭平」という名前は知ってはいたが、彼の作品に触れたのはつい最近で、Amazon Music Primeでアルバムを一枚、ポッドキャストでの一部抜粋の著作の朗読を聞いただけ。それでも、坂口恭平という人が気になっているし、おそらくわたしは最低でも…

【連載小説】「踊る回る鳥みたいに」――第5回“もしも音楽に、苦痛が伴うとしたら”

当ブログ連載小説「踊る回る鳥みたいに」第5回。「音楽が、あらゆる芸術のなかで一番――」というのはラジオで、本当にある音楽家の言ったことば。

詩 #001―― 「ピー」

詩の連載を始めます。テーマは特に決めていませんが、今回は野鳥Pについて。

A Song for Birders――2022年。新しい朝に聴く、イ・ラン(이랑)の「イムジン河」。

2022年の元日の朝に聴くのにふさわしい曲は――?。と思い浮かべて、イ・ラン(韓国のSSW)の「イムジン河」がいいと直感した。好きな曲で大好きなヴァージョンだ。YouTubeにアップロードされているオフィシャルMVを久しぶりに見たら、そのMVがリリースされた…

【連載小説】「踊る回る鳥みたいに」――第4回“しおりさんのトリートメント”

連載小説「踊る回る鳥みたいに」、第4回です。ブログなので横書きですが、実際、書くときもテキストエディタで横書きで書いているので、それほど違和感を感じずに読むことができるのでは、と思っています。KDP出版時には、一般の小説と同じ縦書きでリリース…

写真/絵画/散文/野鳥/文化人類学/そしてひちょり。――2021年ソトブログのマイ・ベスト・ブックス。

今回紹介するわたしの2021年マイ・ベスト本は、全て今年出版されたもの。「TikTok売れ」が示すまでもなく、読者にとって、新刊かそうでないか、というのは本質的には関係のないことですが、どういうわけかわたしの2021年は、新刊本に縁がありました。そのな…

【連載小説】「踊る回る鳥みたいに」――第3回“冷凍パインを砕く”

当「ソトブログ」上での連載小説「踊る回る鳥みたいに」、第3回です。毎回2000~3000字程度の長さなので、気軽に読んでもらえたらな、と思っています。

2021年マイ・ベスト・ブック:絵本編『さわる たんけんたい』(月刊「かがくのとも」2021年12月号・通巻633号)/触る愉しさの再発見から、想いは戦場へ行った――。

2021年ももうすぐ終わり、今年読んでよかった本を選んでみました。今回は、絵本編。福音館書店の月刊絵本、「かがくのとも」2021年12月号『さわる たんけんたい』です。

【連載小説】「踊る回る鳥みたいに」――第2回“チューニング”

当ブログ・エクスクルーシブ連載小説「踊る回る鳥みたいに」第2回。毎週金曜掲載予定。毎回挿絵的に添えている写真は、わたしの妻撮影のもの。機材はAsahi Pentax SPというフィルムカメラ、往年のスタンダード一眼レフです。

【連載小説】「踊る回る鳥みたいに」――第1回

今回、2021年12月10日より、小説「踊る回る鳥みたいに」を連載します。毎週金曜掲載予定。連載終了後はKDPにて電子書籍出版を予定していますが、その過程で気づいたことなど、別途記事として更新できたらと考えています。

知識ゼロから作る電子書籍の軌跡――My Own Way to KDP_001

電子書籍を作ってみたい、と思っています。コンテンツはこの「ソトブログ」をまとめたものと、自作の小説、という、ありきたりなものですが、その制作過程の公開なども通じて、わたし自身や読まれただれかによって、「手持ちにないカード」が手に入るような…

ブックレビュー“読む探鳥”: 山尾悠子『飛ぶ孔雀』――現実と空想世界を繋ぐPellets, Inc.

「不世出の幻想作家」、山尾悠子の傑作『飛ぶ孔雀』は、めくるめく空想世界が描かれながら、野鳥にまつわる実在のある「組織」が記述されています。その登場に驚きとともに、野鳥と読書を愛するものとして、歓びを感じています。

いま読んでいる紙のうえの鳥たちが、目の前の窓の外にもいる――トマス・ハーディ『呪われた腕 ハーディ傑作選』

トマス・ハーディ『呪われた腕 ハーディ傑作選』(河野一郎 訳、新潮文庫)は、19世紀末英国ヴィクトリア朝時代の作家、トマス・ハーディの短編集。ハーディを読みながら「小説のなかで描写されている鳥たちを数える。」という遊戯を通して、古典を読む愉し…

「他者」は、生きている人間だけとは限らない――2021年のNintendo DSi購入記と、現実世界と仮想空間の「オビョウク」。

20年ぶりにゲーム機を買いました。――といっても、最新のPlayStation 5なんてものではなく、Nintendo Switchでもなくて、「Nintendo DSi」。かつて一世を風靡したモバイル機種も、今やフリマアプリで1,000円程度で贖うことができます。

【レビュー】“朗読を聴く”という選択肢:Amazon Audibleと黒鳥社「音読ブラックスワン」。

現在プライム会員限定3ヶ月無料サーヴィスを実施中のAmazonのオーディオブック「Audible(オーディブル)」を使ってみました。また、わたしがAudibleを試してみるきっかけになった朗読コンテンツ「音読ブラックスワン」についても。

絵本『鳥たちは空を飛ぶ』――はじめて空を飛んだ鳥たちが世界を変える。

鳥たちは空を飛ぶ。/風に乗り、陽光を浴び、愉しげに、歌いながら自由に。――そんな書き出しで始まる本書は、わたしたちヒトからみれば羨ましいくらいに自由に空を翔ける鳥たちが、なぜ飛べるようになったのか、本書のことばを借りれば、「あなたたちを飛べ…

2020年の終わりと2021年の始まりに、佐久間裕美子『Weの市民革命』を読んだこと。

2021年を何から始めたらいいか、ひとたび考えだすと何も書けなくなっていたのですが、今書きたいことというと、2020年の年末に読んだ、NY在住の文筆家、佐久間裕美子さんによる『Weの市民革命』(朝日出版社)がよかった。タイトルは「ウィ」の市民革命、と…

鳥を鳥として描く、鳥の鳥による鳥のための物語――加藤幸子『心ヲナクセ体ヲ残セ』

今回紹介するのは「野鳥フィクション」のなかでも本命中の本命のハードコア、おそらく現代野鳥文芸、あるいは野生動物文芸のなかでも金字塔のひとつであると思われる作品。それが、ある鳥の誕生の瞬間から、渡りの足跡、繁殖、そして死までを「鳥自身」の視…

紙ソトブログ Vol.1「本のなかでするバードウォッチング」

この「ソトブログ」は、少し前からノートに手書き、それをPCで清書するという、おそらくこれを訊いた人のほとんどが、「そんな七面倒臭いことを。」と思われるであろうやり方で書かれているのですが、今回、それまでより丁寧に、できるだけ人に読めるように…

コロナ禍のさなか、小説の記述に鳥を探す、バードウォッチング。――カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』

カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』(村上春樹訳、新潮文庫、2016年)は、これまで知らなかったことを悔やむくらいとても素晴らしい小説で、一読しての感想は、本書(原著“The Member of the Wedding”は1946年に刊行)と同時代のJ.D.サリンジャー『…

殆ど読み終わりかけていたのに読めないでいた「読みかけの本」と、悩まずに選んだAmazon Musicのプレイリスト。

この土日、何を読もうか――。緊急事態宣言下のこの週末、わたしは単身赴任中小さな部屋で過ごすことにして、今の気分で選んだ本はカーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』。そしてその小説に触発されて、Amazon Musicでプレイリストを作成、久しぶりにシ…

ユニクロのワゴンの500円のスニーカー。あるいはリーバイ・ストラウスとレヴィ=ストロース。そして子どものためのAmazon Fire HD 8へ。

週末になるとわたしの足許はスニーカー(もしくは探鳥をするなら、モンベルのトレッキング・シューズ)ということになるのですが、といってもわたしの手許には、2足のスニーカーしかない。ついでにいうと仕事用の革靴も、2足しかない。理由は経済的事情によ…

面白い本について語るのはムズカシイ。あるいは、面白いということは読んでいるわたしを超えているということ。(続々・2020年4月の愉しい日々。with MONO マークシート用鉛筆)

面白い本について、わたしが読んで面白かった本について語るのは難しい。と、思いませんか? 何故ならとりもなおさず、その本が面白かったからで、面白いということは読んでいるわたしを超えているからです。わたしの知っていること、わたしがすでに愉しんで…

お気に入りのボールペン、積ん読の本。(続・2020年4月の愉しい日々。withエナージェルユーロ)

2020年4月。住んでいるこの単身赴任の小さな部屋(もちろんワンルーム)のなかを眺めていると、本棚であり衣装棚であり、ガジェット置き場であり常備薬や文房具まで置いてある、ベッドを除けばこの部屋ほとんど唯一の家具であり収納スペースであるスチールラ…

『Collins Bird Guide(コリンズ・バード・ガイド)』――Amazonほしい物リストから届いた、美しい贈り物に感謝(驚)。

それが届いたときの感激。すなわち、包みを開いてそれを手にして――、掌にその重みを感じ――、顔を近づけて洋書独特の紙の匂いを嗅いで――、そっとページを開いたときの感触と驚きと興奮を忘れないようにしながら、そのとき浮かんだ気持ちをなんとかうまく、言…

鳥たちのSong and Call――『歌う鳥のキモチ』を読んで。

バードウォッチングというと、つい「見る」ことに躍起になってしまうもの。でも街や自然のなかを歩いていて、鳥たちの姿を見かける以上に、その声が、歌が耳に入ってくる。その方が機会としては、ずっと多いはずです。「鳴く」ということを通して音で世界に…

カフカ『変身』の「新潮文庫の100冊」2018プレミアム・カバーに見惚れて――または言ってみりゃ僕らが紙の本を愛す理由。

いまや「紙の本を買わなくなった」という人も少なくないかも知れません。本が嫌いだから、というのではなくて、ひょっとしたらたくさん読む人ほど。 「だって嵩張るし、スマホやタブレット、Kindleに入れておけば、何時でも何処でも、何千冊だって持ち歩けま…

読んだあとも、手許に置いておきたくなる小冊子「mürren」と、遠くてもいつか行きたい、と思える書店「スロウな本屋」のこと。

フリーペーパーやミニコミ、小冊子のような雑誌というよりパンフレットに近いような少ページ、少コストの紙媒体であれば、たとえば市販の単行本のような、造本や印刷に凝ることは難しいでしょう。それなのに、ただの紙に文字や写真が印刷され、ホッチキスで…

リトルプレスとKDPを夢想する――Chromebookやポメラにおける「小さな物語」。

ブログ『おふぃすかぶ.jp』の鈴木章史さんによるKDP(Amazon Kindle Direct Publishing)電子書籍『アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日』の表紙デザインをさせていただいたことをきっかけに、「KDPで電子書籍を作るのって面白そうだな」と思…