読書
身のまわりのあらゆる物が<雑貨化>し、果ては物と雑貨の壁が壊れ、やがて「モノからコト」へ。雑貨とは何かについて系統立てて論じた世界唯一の文筆家にして雑貨店主、三品輝起の傑作を、「野鳥文芸」として読み解きました。
KDPでは、発売後の書籍についても随時、原稿を更新して再アップロードできます。最新版は既購入者へも自動配信されることになっていますが、されないケースがあります。この場合の手動(カスタマーサービスへ連絡し更新してもらう)手順について解説します。
友部正人さんによる、2015年の詩集『バス停に立ち宇宙船を待つ』に収められた全35篇のうちに、鳥の出てくる詩が2篇あります、そのひとつ、「ウォーカー・バレー」という詩がわたしは好きです、その詩はわたしたちと鳥たち、わたしたちとわたしたちどうしを遮…
先日、電子書籍(Amazon Kindle版)として発売したばかりの<野鳥小説>集『踊る回る月みたいに』。今回、ペーパーバック版(紙の書籍)としてもAmazonにてリリースしました。価格は電子書籍よりちょっと高めですが、紙の本じゃなきゃ、という方にぜひ手に取…
小説家・保坂和志さんの愛猫、花ちゃんとの18年8カ月を描く小説「ハレルヤ」。そこにもいた飛び回り、鳴き交わす鳥たち。踊る猫と鳥たちは、生きていても死んでいてもかけがえがない。
AmazonのKDP(Kindle Direct Publishing)で電子書籍を出版するにあたり、気づいたことをまとめていきます。今回はコンテンツの中身について。「KDPセレクト」と「引用と著作権」についてまとめています。
当ブログで連載した小説+αをまとめた『踊る回る鳥みたいに』(野鳥文芸双書 #001)を、Kindle書籍として発売しました。野鳥好き、小説好きの方だけでなく映画好き、音楽好きにも楽しめる内容です。どうぞよろしくお願いします。
岸本佐知子さんの名訳で、日本でも広く反響を呼んだルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』。そのなかにも野鳥をみつけるのが、文化系バーダー・ブロガーの本懐。なんて手前味噌よりも、既にそこにいるものたちを描くルシア・ベルリンの凄み。
走りながら聴いて愉しい音楽、特に、ゆっくり走る「スロージョギング」で聴きたい音楽をプレイリストにコンパイルするシリーズ、第2回。フィッシュマンズ、ミゲルからcero、HONNEなど。
哲学者・森岡正博さんの新刊、『人生相談を哲学する』(生きのびるブックス)。本書でもわたしは、わたしが心のなかにずっと持ち続けたい、と思える言葉に出合いました。
連載小説「踊る回る鳥みたいに」第15回(最終回)。本作は今回で連載終了となりますが、今後加筆・修正の上KDPにて電子書籍として刊行する予定です。
「あなたを構成する一部分が欠けてしまったときには、欠けた部分を、今までのあなたの持っているものとは違う、『新しいピース』で埋めましょう」そんなアドヴァイスから、考えたこと、「生きのびる」こと。
連載小説「踊る回る鳥みたいに」第14回。/折口信夫原作、近藤ようこ作画『死者の書』。それを読んで、折口信夫をウィキペディアで調べた。「何でも調べられる世の中だから、何を調べて、何を調べないかを、あなたは試されているんだよ」いつも誰かにそうい…
連載小説「踊る回る鳥みたいに」第13回。/ローカルニュースだった。ある動物園で動物たちの運動会をしていた。ウサギとカメが、「童話の再現」としてレースをしたんだそうだ。
鳥とは縁もゆかりもないはずの本、マイク・スピーノ『ほんとうのランニング』で野鳥に出逢い、ジョギングを始めたら、外にはいつものようにいる鳥たちがわたしを励ましてくれている(ような気がする)。本はつまり、役に立つ!
連載小説「踊る回る鳥みたいに」第12回。/「野球ってさ、マウンドからホームベースまでの距離とか、ベースとベースのあいだの距離、角度とかは決まってるけど、ファウルゾーンの広さとか、ホームから外野フェンスまでの距離が決まっていないじゃない」
連載小説「踊る回る鳥みたいに」第11回。/カズちゃんが汽笛に合わせて、「プォーー」といった。/電線の上のカラスが飛び立って、「ガァーー」と濁って鳴いたのでハシボソガラスだった。
連載小説「踊る回る鳥みたいに」第10回。/おっちゃんのリズム。お守りみたいな言葉だと思った。/来た道をそのまま、当たり前だが逆方向に、ひとりで帰ることになるが来た道と帰る道は違った。
福音館書店の月刊絵本「ちいさなかがくのとも」。その感想文の掲載誌『おじいちゃんの くるま どこ?』を送っていただいたので、今号の感想を、記事として書いてみました。
連載小説「踊る回る鳥みたいに」第9回。 やがて人類は貨幣を使わなくなるでしょう。/わたしはその言葉を当たり前のこととして聞いていた。同時に、そんな日が来るなんてまだ想像できなかった。妹のダンナの雅文くんがいった。
坂口恭平『土になる』は、読者として、書かれていることすべてが著者にとって本当のことだと1ミリの疑いもなく感じられる、本当に稀有な一冊。そして全ページ中9.2%のページに鳥が出てくる。鳥の本じゃないのに。バーダーにとっても奇跡みたいな本。
連載小説「踊る回る鳥みたいに」第8 回。歩くことでドラマが生まれる、もしくは、歩くことそのものがドラマ。それがどんなにささいなものでも。
カラスを意味する姓を持つフランツ・カフカの個人全訳で知られる翻訳家、池内紀さんの山の本、『海山のあいだ』。本書に何度か、印象的に登場する「黒い鳥」に触れながら、文筆家としての、池内紀さんの魅力を紹介します。
自作詩の連載、5回目。今回のはさすがに詩といえないかもしれないが(これまでのも)、「詩」としてテキストを書こうとするときの、現時点での率直な感じ感について、書きました。
自作詩の連載、4回目。今回の詩は、書いた内容と同じように、書かれた(わたしがここに書いた)ものが全てで、行間には何もない、とわたし自身は思っています。
連載小説「踊る回る鳥みたいに」第7 回。タイトル通り、エッセンシャルオイルから化粧水を作る、手を動かす作業そのものの愉しみと、考えるよしなしごと。
インドア派/文化系バーダーを自称する者として、「屋外のフィールドで野鳥観察をすることと、部屋のなかでひとり静かに音楽を聴くことを、イコール、等価なものに変えるプレイリストを。」――という、どう見計らってもアンフェィヴァラァブル(Unfavorable)…
連載小説「踊る回る鳥みたいに」第6回。ウクレレのレッスンから、名画を読み解く画家のことばへ。
わたしは「坂口恭平」という名前は知ってはいたが、彼の作品に触れたのはつい最近で、Amazon Music Primeでアルバムを一枚、ポッドキャストでの一部抜粋の著作の朗読を聞いただけ。それでも、坂口恭平という人が気になっているし、おそらくわたしは最低でも…
当ブログ連載小説「踊る回る鳥みたいに」第5回。「音楽が、あらゆる芸術のなかで一番――」というのはラジオで、本当にある音楽家の言ったことば。