ソトブログ

映画と本、自然観察(あるいは30代後半、2児の父の日常)

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『皆既日食を1998年製のゲームボーイ用「ポケットカメラ」で撮影』というニュースを見て、手持ちのMDウォークマンの用途を考えてみる。

 

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This Guy Shot the Solar Eclipse with a Game Boy Camera ( petapixel.com )

 

先日たまたま見かけた二つの記事。

 

gigazine.net

“アメリカ大陸を横断した皆既日食を1998年製のゲームボーイ用「ポケットカメラ」で撮影” 

 

gigazine.net

“ゲームボーイの「ポケットカメラ」を使ってニューヨークの日常を撮影した写真集” 

 

ゲームボーイがカメラになるという素敵ガジェット。

  

任天堂のゲームボーイ用ソフト「ポケットカメラ」は、普通のゲームカートリッジのように本体に差し込んで起動することで、本体の液晶画面で確認しながら写真撮影ができ、専用プリンタおよび専用紙(感熱式のシール用紙)で印刷できるというもの。

当時大学生だった私も、「ゲームボーイがカメラになる」(まだケータイのカメラもなかった時代に!)という発想の面白さ/どうかしてる感じに触発されて、発売と同時に購入し遊んだ記憶がありますが、これはすごいですね。

 

128×128ピクセルの超低解像度で撮った天体写真とニューヨーク。

 

上の記事は天体望遠鏡の接眼レンズにゲームボーイポケットのレンズをくっつけて撮影する、所謂「デジスコ」(野鳥観察などでフィールドスコープとコンデジの組み合わせで用いられる撮影方法)の手法で撮られています。

下の方は、David Friedmanさんが2001年に行っていた『「ポケットカメラでカラー写真を撮る」というプロジェクトの最中に撮影された』ものだといいます。

 

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 David Friedmanさんのサイトより。本来モノクロでしか撮れないポケットカメラの画像をカラー化している。マジカル!

 

ポケットカメラはモノクロ写真しか撮影できないのですが、Friedmanさんは「赤・緑・青のフィルターを使って同じ写真を3枚撮影し、コンピューターを使って撮影した写真を合成すればRGB写真ができるはず」という理論に基づきカラー写真を作りました。

http://gigazine.net/news/20140519-ny-pocket-camera/

 

映画でもかつては白黒フィルムで撮影したものを同様の手法でカラー作品に仕上げたりしていたそうですが(テクニカラーなど)、ポケットカメラでそれを「実際に」やってみせるとは、世界のギークやアーティストたちの発想も、20年の時を越えて、「ポケットカメラ」というガジェットの面白さに負けずにぶっとんでいます。

 

忘れられたMDウォークマン。

 

私はすでに「ポケットカメラ」は手放してしまいました。今だに専用紙などもネットで入手できるようですし、持っておいたら遊べたかも、とは思いますが、上述の記事の達人たちのような「最高の使い道」を考えることができたかどうか。

ところで、私の手許にあってなかば眠っているアイテムの一つにMDウォークマンがあります。

 

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今回思い立って、カーステで久しぶりに聴いてきました。結構いい音。MDのビットレートは292kbpsということで、圧縮形式も違うし単純比較はできないようですが、従来のMP3等と比べても遜色なさそうです。

 

ソニー製Net MD Walkman「MZ-N920」、録音機能付き。2003年頃、当時雑誌の編集記者をしていた私は音楽を聴くだけでなく、取材時の録音用にマイクを付けて使っていました。ほどなくして音楽はiPod、録音はICレコーダーに取って替わり、MDウォークマンは使わなくなってしまいました。

 

我が家ではまだMDそのものは現役なのですが。

 

 実は今も、主に妻が常用している中古の軽自動車のステレオがMDのみ(CDデッキは壊れている)なのと、友人のひとりの車もそうなので、たまにミックステープならぬミックスMDを作って聴いてもらったりしているのですが、ウォークマンの方は、やっぱりスマホやDAPで事足りしてしまうので、わざわざ持ち出して使うに至りません。

しかしアルミ製のボディは今見てもスタイリッシュですし、カチャカチャしたディスクの取出し、挿入の機構の機械然としたたたずまいが新鮮で、格好いい。

 

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カバーを開けると、“カシャッ”という音とともにディスクが飛び出すギミックが気持ちいい。

 

ガム型の充電池はヘタってしまっていますが、今でも単3電池1本(電池ケースを外付けする方式)でちゃんと動きます。ディスクの回る「きゅるきゅるきゅる」という音も、今では微笑ましく感じます。


というわけでモノとしての愛着は使わなくなった今もあるのですが、何かいい用途がないものか。何度目かの人気再燃のカセットテープのようなアナログ感も乏しいし、「MDならでは」というのが生きる場面がないのが、まぁ衰退した理由なのでしょうけど。いっそ手放してもいいのですが、今まで放っておかれていても、文句なく動いてくれる(しつこいようですが、乾電池1本で!)かわいいヤツですし、それも忍びないです。――でも今のところ、手持ちの「MDでしか持っていない音源*1を聴く」くらいしか、思いつかないなぁ。

*1:人にいただいたミックスMD、小沢健二「Buddy」などのレアシングルetc.